神戸ルミナスデンタルクリニック

兵庫県神戸市中央区伊藤町110-2 1F

078-331-7031

口腔外科

1. 親知らずの抜歯

●親知らずは抜かないといけない?
親知らずがまっすぐ生えてきて噛み合わせも問題ない、という方はごく少数です。親知らずがあるうちは、腫れたり痛みが出たりといった症状がいつ起こっても不思議ではありません。出来るだけ早いうちに抜いておくことをおすすめいたします。
特に女性は、妊娠中に症状が出ても、薬が使いにくく、より良い治療が出来なかったりすることがあるので、気になる方は妊娠前に抜歯しておくことをお勧めします。
親知らずのココが困る!
  • 歯ブラシが届きにくい
  • 歯みがきを十分にしないと汚れがたまりやすい
  • 奥の歯ぐきが腫れたり痛みが出たりする
親知らず1

斜めに生え、虫歯になった親知らず

親知らず2

手前の歯も虫歯に

●大きな病院で抜かなければいけない?
親知らずが痛くなり、他院で「大きな病院の口腔外科で抜いてもらってください」と言われた患者様は多いと思います。
しかし、そのような大きな病院は通院に時間がかかり、待ち時間も長くなり、さらに抜歯するにも数週間先になることが多いです。多くの親知らずは当院で抜歯します。抜歯後の経過観察も早くできて安心です。もちろん、当院で抜歯するのが困難な親知らずもあり、その際は紹介状をお渡しします。

2. 顎関節症・歯ぎしり

原因は関節そのものの異常と、関節の周囲の筋肉や靭帯の障害等があります。症状があまり深刻でなければマウスピースの装着や痛み止めの飲み薬などで対処するのが一般的です。

●顎関節症の症状
  • 耳の近くでコリコリ音がする
  • 口が開けにくい
  • 口を開け閉めするときに痛い
  • 何もしなくても顎が痛い
●顎関節症の治療
顎関節症の原因がはっきりしていないことから、その治療では、できるだけ非可逆的な方法を避け、可逆的な方法を選択することが原則とされています。
可逆的な方法としては、薬物療法(筋弛緩薬や鎮痛剤などの投与)、理学療法(筋訓練やマッサージなど)、行動療法(歯ぎしりや噛み締め、あるいは姿勢の改善などの生活指導)、スプリント療法(マウスピースのような口内装置の装着)などがあり、患者様の状況に応じて選択します。
スプリント療法

スプリント療法

3. 口の中のできもの(良性腫瘍・悪性腫瘍)

良性腫瘍や悪性腫瘍(いわゆる、がん)は、歯ぐき、舌、頬粘膜、さらには顎の骨の中にも出来ることがあります。いずれも小さいうちに発見されると良いのですが、中でも良性腫瘍は痛くないまま大きくなるため、気づいた時にはかなりの大きさになっていることが多いです。また、悪性腫瘍では、口内炎がなかなか治らないなどで受診した時に発見されることも少なくありません。当院の定期検診では、歯だけでなく、お口の中全体を検診しています。

腫瘍1 腫瘍2

4. 骨の中の膿ふくろ(膿痬、のう胞)

歯の根の先に膿のふくろが出来ていることがよくあります。これを歯根のう胞といいます。
あごの骨の中で、気づかないうちに徐々に大きくなることがあります。歯の根の治療で治ることもありますが、手術で取り除かなくてはならないこともあります。これは、お口全体のレントゲンを撮影することで、発見できます。当院の定期検診では、レントゲンを撮影した際に必ず確認しています。

のう胞

5. 口内炎、粘膜の荒れ、舌の痛み

口内炎は、通常は1週間ほどで治りますが、中にはなかなか治らず、強い痛みが出る場合もあります。また、粘膜の荒れや舌の痛みの原因はさまざまで、診断が難しいこともあります。お悩みの方は一度ご相談ください。

口内炎

6. いびき・睡眠時無呼吸症候群

当院ではスリープスプリントによるイビキの治療、軽度の睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。

●いびき、無呼吸症候群とは?
「いびきがいつもひどい」、「眠っているとき、呼吸をしているのかわからないときがある」、あなたの周りに思い当たる方はいませんか?もしくはご自分が言われたことはございませんか?
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸および10秒以上呼吸が浅くなる状態(低呼吸)が1時間に5回以上発生する症状を指します。原因は様々ですが、睡眠時に鼻・口・喉を含めた気道を十分に確保できないことにより引き起こされます。「ひどいいびき」「睡眠時に呼吸が止まる」などの他、以下のような症状があります。
睡眠中
  • いびきが止まることがあり、大きな呼吸をした後、再びいびきをかきはじめる

  • 呼吸の乱れ、息苦しさ、むせる
  • 何度も起きる(お手洗いに行く)
  • 寝汗をかく
起床時
  • 口が渇く
  • 頭痛(ズキズキした感じ)がある
  • 眠ったという実感がわいてこない
  • だるい、身体が重いと感じる
日中
  • 強い眠気に襲われる
  • 倦怠感がある
  • 集中力が続かない
  • 常に疲労感を覚える
このような症状が続くと、記憶力や思考力低下のため仕事の能率が落ちたり、居眠り運転を起こしたり、日常生活に支障が出る危険性があります。また、長期にわたるいびきや睡眠時無呼吸は、高血圧や不整脈、心臓病など他の病気を誘発する原因にもなります。
いびきに悩む人は全国に2000万人以上いると言われ、その中の1割、つまり200万人ほどの方々は睡眠時無呼吸症候群だと考えられています。「たかがいびき」と思わず、日常的にいびきをかいている方は一度受診していただき、できるだけ早く治療を開始することをおすすめします。
●治療法
スリープスプリント(歯科装具、口腔内装置)
スリープスプリントは、舌を持ち上げ気道を広げる役割をするので、呼吸がしやすくなります。無呼吸が無くなっていびきをかかなくなる効果が期待できるので、まずはこの治療方法をおすすめします。旅行や出張にも持ち歩くことができ、睡眠時に装着するだけなので、どこにいても毎日治療可能です。
この方法は2004年から健康保険が適応になりました。ただし、「睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)を行い、その結果、睡眠時無呼吸症候群と診断され、医師の治療依頼(紹介状)があること」が、健康保険適応の条件になっています。こちらから睡眠検査のための病院紹介も可能ですので、ご自身に当てはまるかもと思われた方はお気軽にご相談ください。
このほか、CPAP(シーパップ)といわれる鼻マスクを通して陽圧空気を持続的に送る装置を使用する方法や、扁桃腺や軟口蓋の肥大した部分を外科的に切除する方法があります。いびきにお悩みの方はぜひ一度受診してください。
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